先日の読売新聞夕刊で「父・枝雀の話芸に挑む…長男の前田さん高座に」という記事を見ました。
一知さんがいろんな葛藤はあるものの、ともかく今は落語を月に3,4回高座でやっている、という事実。彼が41歳であるということ。周囲の人々の温かい気遣いが胸にこみ上げてきた記事でした。
枝雀さんが亡くなったとき、もちろん桂一門に取材をしていたけど、皆さん特に語らなかった記憶があります。「頭が良すぎたんでしょう」というようなコメントが印象に残ってます。あの時、私は残された家族を考えることはなかったんですが、最近落語に触れる機会が増え「確か息子さんがいたんだよなあ…」と思っていたところに、この記事で。伝統芸能やスポーツ界でよくある親子の話ではあるのですが、やっぱり泣けて仕方がなかったです。
もうちょっと年を取ったら、今度は米朝さんの気持ちを考えて泣くような気がします。その喪失感っていかばかりだったのだろう…。
枝雀のDVDで、ざこば(現在の名前でなんで呼んでやらない)のインタビューが入ってるんですが「兄ちゃんにもっと習といたらよかったんですけどね」って言ってて、ホンマやでホンマにそれしか言うことないわ。ホンマもったいない。と、こっちに対しては罵詈雑言でしたけども。
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